tanshinki’s diary

ずぼらで意志が弱いのでメモ書き的なライフログをつけ始めました。あくまでメモ書き。(since 2017/09/16)

【#あっさり読書】2017/09/16

図書館で借りてきました。

斎藤環『承認をめぐる病』(日本評論社, 2013.12)

honto.jp

・「思春期解剖学」と「精神医学へのささやかな抵抗」の二章に大別し、それをもとに著者の既出の論考(17本)を整理し収録。そのため、論に統一感が足りず多少「読みづらい」本であるなと。参考文献をたどってより専門的な図書を読むための案内書として読むべきなのかもしれない(「はじめに」必見)。

・本書を読むカギ(著者曰く「この現在を“病み抜ける”ための道標」)

私が求めるものは「承認」よりも「関係」であり、「コミュニケーション」よりも「ダイアローグ(対話)」である。*1

・「精神医学へのささやかな抵抗」は軽く目を通した程度。結構読み飛ばした。専門的な知見が多く、初読者には少し難解ではないかと思われる。

・若者の“生き辛さ”の実相を、著者の臨床体験を踏まえながら取り上げた「思春期解剖学」。〈コミュ力〉や〈キャラ〉の問題から秋葉原事件、震災デマまで。うーんもうすこし論点を絞るべきかも?〈キャラ〉をめぐる著者の問題提起はなかなか面白かったけど。

*1:「はじめに」p003